「園はみんなの第二の家」。40代で保育士になった園長が温かく迎える

「ここはみんなの第二の家。子どもも保護者さんも、先生たちも、『ただいま』って帰ってきてほしいんです」。優しい笑顔で語るのは、「滋賀医科大学学内保育所 あゆっこ」園長の金川明美さん。銀行員、専業主婦の経験を経て、40代で保育士資格を取得するというユニークなキャリアの持ち主です。園長として、そして人生の少し先輩として目指すのは、「誰もが自分らしく咲ける」園。歩んできた道の末に出合ったはな保育の良さ、これから描いている未来について、お話を聞きました。

最終更新日:2026.01.08

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プロフィール

金川 明美(かながわあけみ)

大学卒業後、銀行に7年間勤務。出産を機に退職し、専業主婦として子育てに専念。40代半ばで保育士になることを決意し、短大に再入学して資格を取得。大規模なこども園や小規模園での勤務を経て、2025年4月より、「滋賀医科大学学内保育所 あゆっこ」の園長に就任。多様な経験を活かし、温かい園づくりに取り組んでいる。

子どもたちの笑顔を糧に、40代で保育士資格を取得

――銀行員、専業主婦を経て、なぜ保育士という新しい道を選んだのでしょうか?

もともと子どもは大好きでした。専業主婦時代は、ママ友たちとグループで交流を深める機会が多かったのですが、自分の子はもちろん、周りの子どもたちもみんな、本当にかわいくてかわいくて。子どもの成長の面白さに、日々感嘆するばかりでした。

子育てが一段落した時、「もう一度社会に出て、何か新しいことにチャレンジしたい」と思いました。自然と心に浮かんだのは、子どもたちの幼いころの笑顔。「大好きな子どもたちと関わる仕事がしたい。それには保育士資格の取得だ」と一念発起して、短大の門を叩きました。

――お子さんと同じくらいの年齢の学生たちと学ぶことに、不安はありませんでしたか?

最初は「友達ができるかな」と不安でいっぱいでした。でも、保育士を目指す学生さんたちは本当に心が温かくて、年齢差なんて全く気にせず、「一緒に頑張ろう!」と仲間として受け入れてくれたんです。一緒にお昼ご飯を食べ、朝から夕方までみっちりの授業と大変な実習を乗り越えた結果、卒業旅行も一緒に行くほどに仲良くなりました。2年間通学して真剣に学んだ経験は、今の私にとって大きな財産になっています。

はな保育の全方位への優しさに「ここだ」と直感

――様々な園での勤務経験を経て、はな保育を選んだとか。決め手を教えてください。

保育士として最初に勤めたのは、厳格な仏教系のこども園でした。たくさんの行事と習い事でカリキュラムがびっしり埋まっていて、常に小走りをして大きな声で子どもたちを指導しなくてはいけない環境だったんです。結果的に、声帯を痛めて手術をすることになってしまいました。

復帰後は、子ども一人ひとりに寄り添える小規模な園を探しました。はな保育のホームページを見た時、「誰もが自分らしく咲いていく社会へ」というコンセプトと、子どもだけでなく、保護者や保育士もすべての人を大切にする姿勢に、強く心をひかれました。「ここだ」と直感しましたね。

――はな保育の「子ども主体」は、何が違うと感じますか?

多くの園が「子ども主体」を掲げながら、実態は一斉保育的になりがちだと思います。しかしはな保育は、本当に子どもの気持ちを大切にします。例えば、みんながお外遊びに行く時間でも、「今はこれを続けたい」という子がいたら、無理強いはしません。「行きたくないんだね、分かったよ」と、その子の気持ちを受け止めるんです。子どもが自分で選択できる環境を大切にすることが、本当の意味での主体性を育むのだと日々実感しています。

園長として目指すのは、みんなの「第二の家」

――園長として、どのような園づくりを目指していますか?

子どもだけでなく、先生も保護者も、みんなが心から安心できる、温かい「第二の家」にしたいです。「ここに来れば守ってもらえる」と感じてほしいんですね。

お迎え時の保護者には、「〇〇ちゃん、今日は~~ができましたよ!」といった報告はお帳面に譲って、まず「お疲れ様、今日も大変だったね」とご本人への声かけをします。浮かない顔の先生がいれば、すぐ「どうしたの?」と聞きます。私は、みんなの「聞く人」でありたいんです。誰もが自分の話を聞いてもらいたいもの。聞いてもらうだけで、少し心が晴れて軽くなると思うんです。園長室に来て、子育ての愚痴をこぼしてくれる保護者もたくさんいます。園長として、人生の少し先輩として、みんなの話を聞いてあげたいですね。

――これから新しく仲間になる保育士の方には、どんなことを伝えたいですか?

一番大切なのは、「子どもが好き」という気持ち。子どもの顔を見て、自然と笑顔になれる人なら、もうそれだけで大歓迎です。ピアノや制作が苦手でも、全く問題ありません。不安なこと、苦手なことは、みんなでサポートし合えばいい。ここは、一人ひとりの「自分らしさ」を大切にできる場所です。「私がいるから心配しないで」と言いたいですね。

――今後の目標を教えてください。

はな保育が大切にしている「言葉を手渡す」という考え方を、もっと園全体に浸透させていきたいです。大きな声で全体に指示するのではなく、一人ひとりの子どものそばに行って、目を見て、優しい声で言葉を「手渡す」。そうすることで、子どもは「自分に話しかけてくれているんだ」と感じ、心が通い合います。時間はかかるかもしれませんが、そんな丁寧な関わりができる温かい園を、先生たちと一緒に作っていきたいです。

まとめ

金川園長の言葉の端々から感じられるのは、子どもから保護者、共に働く保育士まで全方位への深く温かい愛情でした。キャリアやスキル以上に「子どもが好き」という原点を大切にし、「私がいるから大丈夫」と受け止めてくれる。その安心感が、温かい園の雰囲気を作り出し、保育士一人ひとりが「自分らしく咲いていける」土壌となっています。

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