保育園での楽しかった原体験から男性保育士に。子どもの「やりたい!」に寄り添う日々

自身の幼少期の記憶をたどった時、一番楽しかった思い出として浮かんできたのが「保育園での毎日」だった、と語る風岡俊介さん。その温かい原体験を胸に、男性保育士としての道を歩み始めました。入社前は女性が多い職場環境にやや不安もあったそう。実際にはな保育で働いて半年、今何を感じているのか、その思いを聞きました。

最終更新日:2025.10.16

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プロフィール

風岡俊介(かぜおかしゅんすけ)

三重県出身。愛知県の大学で保育を専攻し、在学中に3年間、公立保育園で保育補助のアルバイトを経験。自身の「子どもがのびのびと過ごせる環境で働きたい」という思いから、新卒ではな保育に入社。現在は4歳児クラスの担任として、子どもたちの成長を見守っている。

保育の原点、それは楽しかった保育園の記憶

――保育士を目指した理由を教えてください。

高校生の頃「そろそろ進路を考えないと」と思った時、「こうなりたい!」という明確な目標がすぐに見つからなかったんです。そこで自分の過去をじっくり振り返ってみました。すると、一番楽しかった記憶は、保育園に通っていた頃の思い出だったんです。先生と一緒に泥だんごを作ったり、牛乳瓶の蓋に絵を描いて遊んだりしたこと、先生と交わした会話まで、不思議なくらい鮮明に覚えています。

私にとって保育園は、すごく楽しくて安心できる「居場所」でした。その記憶が「今度は自分が子どもたちにとって、そんな居場所を作りたい」という思いにつながり、保育士を目指そうと決意したんです。また、実は15歳年下の妹がいて、小さい子どもと関わる環境が日常であり、そもそも子どもが好きであることも、この道を選ぶ後押しになったと思います。

――大学在学中から、保育園でアルバイトをしていたとか。

保育実習先の公立保育園で声をかけていただき、保育補助として3年間アルバイトをしました。保育士資格はまだありませんでしたが、先生方のサポートをしながら子どもたちを見守ったり、一緒に遊んだり、掃除をしたりと、実践的な経験をたくさん積むことができました。毎年、卒園していく子どもたちを見送るのは、嬉しい反面とても寂しかったですね。在学中も、子どもたちの成長を間近で見られたことは、大きな財産になっています。

はな保育の子どもたちの目がキラキラしていたことが決め手

――就職活動では、どのような軸で園を選んだのですか。

「4月には必ず就職して働きたい」と、そこは絶対譲れない思いがあったので、保育園だけでなく、介護系のデイサービスや歯科医院の託児所なども含めて幅広く出願していました。

ただ、同じく強い思いとして、「子どもたちが自由にのびのびと過ごせる環境の保育園で働きたい」という願いもあったんです。就職活動中に、家の近くにあったはな保育の園を見学させてもらった時、子どもたちの目が、本当にキラキラしていて、直感的に「ここだ!」と思いました。子どもたちが「楽しい!」感じて過ごせる環境を最優先に考えていたので、園児のいきいきとした様子は何よりの判断材料でした。ですから、はな保育から内定をもらえた時は本当に嬉しかったですし、念願の保育園で働けることにほっとしました。

――入社して半年、想像していた新人生活と比較していかがですか。

正直に言うと、保育業界は女性が多いので、「男性である私は働きづらい瞬間もあるかもしれない」と少し不安でした。大学の保育専攻でも、50人中男性は6〜7人と少数派だったので、私自身は女性の多い環境に慣れていましたが、「実際の現場では、他の保育士や保護者の方々に、すんなり受け入れてもらえるだろうか」とやきもきしていたんです。

しかし、その心配は杞憂に終わりました。はな保育では、性別で区別されることなく、一人の新人として、成長できるたくさんの機会を与えてもらっています。保育士は皆さんフラットに接してくれますし、保護者の方々も温かく信頼を寄せてくださるので、ありがたいことに性別が理由でやりにくいと感じたことは一度もないですね。

子どもの世界に寄り添い、主体性を育むための環境づくり

――現在は4歳児クラスの担任です。保育をする上で大切にしていることは何ですか。

子どもたちの「主体性」を何よりも大切にしています。子どもが「これをやってみたい」と思った気持ちを尊重し、それを実現できる環境を整えるのが私の役割です。

最近、クラスで「KAPLA(カプラ)」という積み木が大流行しているのですが、以前はその制作スペースがやや手狭でした。そこで、棚の配置を変えて、子どもたちがもっと集中して大きな作品を作れるよう、広いスペースを確保したんです。見本をいくつか壁に貼っておくと、それを参考にしながら、自分なりにアレンジを加えて大きな橋や建物を作りあげる子もいて、子どもたちの想像力には、毎日驚かされています。

また、子どもは大人の姿を本当によく見ているので、自分の言動が子どもたちのお手本になる、という意識は常に持っています。危ないことをした時にはハッキリと伝えますが、それ以外はできるだけ優しい「ふわふわ言葉」を使うように心がけています。私たちが優しい言葉を使うことで、子どもたち同士の関わりも、もっと優しくなると信じています。

――就職活動中の方、特に男性保育士を目指す後輩たちへメッセージをお願いします。

もし少し不安があったとしても、性別を理由に夢を諦めるようなことはしないでほしい。はな保育のように、一人の保育士として温かく受け入れてくれる場所は必ずあります。

保育現場では、子どもたちの成長をすぐ隣で見ることができます。昨日できなかったことが、家で練習して今日できるようになっていたり、面白い言い間違いにみんなで笑ったり。そんな何気ない日常が、本当に愛おしくて、仕事のやりがいになっています。

就職活動では、事前にたくさんの園を調べて、積極的に見学にも行き、自分の関わりたい保育と方針が合っているかを見極めることが大切だと思います。じっくりと情報収集をして、心から「ここで働きたい」と思える場所を見つけてください。

まとめ

風岡さんの保育への思いの原点には、「楽しかった保育園の記憶」があります。その温かい眼差しは、はな保育の「子ども主体の保育」という理念とまっすぐにつながり、日々の実践に活かされています。男性保育士にもフラットな職場環境と、子ども一人ひとりの「やりたい」に真摯に向き合える環境は、はな保育の魅力のひとつです。

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